「眺望が良い=価値がある」は本当?

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~立地・階数・将来性から見る“資産価値の真実”~

皆様こんにちは。KTリーダーです。

マンションを購入する際、「高層階で眺めが良い部屋」を希望される方は多くいらっしゃいます。たしかに、気持ちのよい眺望は日々の暮らしに潤いを与えてくれます。

ではその“眺望の良さ”は、将来的に資産価値を押し上げる要素となるのでしょうか?
今回は、実務の中で私が見てきた現実とともに、「眺望と資産価値」の関係を掘り下げていきます。

眺望の良さ=価値がある?人気はあるが本質とはズレることも

新築マンションのモデルルームでは、「○階からの眺望をご覧ください!」といったアピールをよく見かけます。
実際、眺望の良い部屋は販売当初に人気が集中することもあります。

しかし、「人気がある=資産価値が高い」とは限りません。
マンションの資産価値を左右するのは、眺望だけでなく、立地や管理状況、築年数、間取りなど総合的な要素です。
特にファミリー層は、眺望より「駅距離」「間取り」「買い物環境」を優先する傾向が強いのも事実です。

高層階には“見えない将来リスク”もある

眺望を得るために高層階を選ぶ方も多いですが、その一方で将来的なリスクも理解しておく必要があります。

  • エレベーターの老朽化・更新費用の負担
  • 災害時(特に停電時)の“上層階孤立問題”
  • 夏の暑さ(上層階は熱がこもりやすい)

こうした点から、高層階の魅力が暮らしやすさの妨げとなるケースもゼロではありません。
また、修繕積立金の負担配分を巡って「階数ごとの差をつけるべきでは?」という議論が起きることもあります。

資産価値に影響を与える“本当の要素”とは?

私の経験上、資産価値に大きく影響する要素は以下の3つです。

  • 駅距離や周辺環境などの「立地」
  • 修繕の履歴や積立金状況などの「管理状態」
  • 住みやすい間取りや構造、断熱性能などの「基本性能」

こうした“見えにくいけれど重要な要素”こそ、将来の売却・賃貸価格に確実に影響します。
眺望は「魅力の1つ」ではありますが、それだけで資産価値が大きく跳ね上がるというほど単純なものではありません。

それでも“眺望の良さ”が将来に役立つ場面もある

とはいえ、将来、貸す・売るといった場面では、眺望の良さが差別化要素としてプラスに働くことも確かです。

とくに単身者やDINKs(共働き夫婦)向けの需要が高いエリアでは、「眺望が良い部屋の方が早く決まる」「家賃が1~2万円高く設定できる」といった事例も見られます。

そのため、眺望を重視するのであれば、以下の点を購入前に確認することをおすすめします。

  • 周囲に将来的に高層ビルが建つ可能性(用途地域・容積率の確認)
  • 今後の街の再開発計画や景観条例の有無
  • 不動産業者のヒアリングで“売りやすさ”の相場感を把握する

感覚的な「いい眺め」で終わらせず、冷静に“中長期の視点”を持つことが大切です。

まとめ

  • 眺望は「暮らしの満足度」には大きく貢献する
  • ただし、資産価値を決めるのは「立地・管理・構造」などの複合要素
  • 高層階ゆえの将来リスクも踏まえて選ぶべき
  • 将来的に貸したり売ったりする場合には、眺望の良さがプラス評価となることもある

購入時は「今の気分」だけで判断せず、5年後・10年後の自分のライフステージや市場ニーズも想定した目線を持つことが大切です。

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